多様性、流動性、専門性をキーワードに「人と組織」の改革を推進します
執行役常務
グループ?コンプライアンス推進統括執行役
Chief Health Officer
藤原 謙

「KAITEKI健康経営」を中核に「人と組織」の改革を推進
當社グループは、“人”は社會の持続的成長を擔う原動力であるとともに、企業にとって最も重要な経営資源の一つであると位置付けています。そして、多様な人材が社會的使命感を持っていきいきと働き、価値創造に貢獻する充足感を得られるよう、「人と組織」に関する取り組みの中核に「KAITEKI健康経営」を據え、グループ全體で推進しています。
KAITEKI健康経営のアプローチ

その実踐にあたっては、健康支援と働き方改革を両輪として、3つのKPIを掲げ、人材育成、多様性の充実、従業員はもとよりその家族の健康支援など、さまざまな施策を展開しています。健康支援では、獨自に開発した健康サポートシステム「i2 Healthcare」を活用し、健診データや働き方データに加えて、希望者に配布しているウェアラブルデバイスから得られる睡眠の質、活動量、心拍數などのデータを従業員自ら把握できるようにすることで、健康意識の向上や自己管理をサポートしています。働き方改革では、ICTを活用したコミュニケーション基盤システムを導入し、テレワークをはじめとする柔軟な働き方を促進するなど、やりがいと成果を実感できる環境を整備しています。
KAITEKI健康経営の3つのKPI

2019年度レビュー
2019年度は、いきいき活力指數が+6pt (達成率40%)、働き方指數が+5pt(達成率50%)、健康指數が+1pt(達成率10%)となりました。働き方指數では、2019年4月から、労働基準法の改正により有給休暇の取得が義務化されたこともあり、職場や従業員一人一人の働き方への取り組み意識や行動が変わりつつあります。また、健康指數では、ウェアラブルデバイスなどの活用により意識や行動に変化はあるものの、従業員自らが自身の狀態に気づき、意識や行動が変わり、それを継続することが重要であり、健診結果の數値に表れるまでにはある程度の時間を要するものと想定しています。今後も、KAITEKI健康経営の両輪である健康支援?働き方改革の施策、「i2 Healthcare」を活用したPDCAの推進により、創造性?生産性の向上につなげていきます。
創造性と生産性の高いレベルでの向上をめざす
私たちの生活や仕事のスタイルは、新型コロナウイルスの影響によって、想定していた速度を上回って変化しました。しかし、企業が向かうべき方向や執るべき施策は、私たちが「KAITEKI Vision 30」の中で議論してきた「人と組織のあり方」を実現していくことにほかなりません。すなわち、個の尊重、柔軟性、市場価値や成果に沿った報酬?処遇?制度など、多様性、流動性、専門性を包含した許容力の大きな人事制度への転換、そして、それを実踐するグローバルマネジメントシステムの深化です。そのゴールは、創造性と生産性の高いレベルでの向上であり、私はHR(ヒューマンリソース)を擔當する立場として、先頭に立って、この「人と組織」の改革を推進してまいります。
執行役常務
グループ?コンプライアンス推進統括執行役
Chief Health Officer
藤原 謙
2020年10月(「KAITEKIレポート2020」掲載)